ライター

ライターは必需品だっていうのは分かっていた
タバコを吸うお客さんに火を差し出すのは自分の役目だし結構その仕草を工夫するのも楽しみの一つになっていた（こんな事に楽しみを見出してどうするんだとも思う）

それに僕はかなりのチェーンスモーカーだ
お金を節約する為に減らしはしたが、それでも日に１箱近くは吸っている

今日だって出勤前に確認したし、店に戻る前にも一服したはずだ
しかしお客さんがタバコを出した時、ライターはポケットには無かった

焦ってスーツのポケット一つ一つを探すも見つからない・・・
担当がお前ライターも持ってないのかよという目で見ている

仕方ないのでテルサンに相談してみると
ライターを一個くれた

｢ありがとうございます、ところでテルサン、ライター無くて大丈夫ですか？｣
｢あー｣

と言ってポケットを探ると
４～５個のライターがでてくる

｢まあこれだけあるから｣

どうやら席に忘れた１００円ライターはテルサンのポケットにほとんど回収されてた模様
なんていうか、こうやって物は回ってるんだなーとちっちゃな事で感心したのでした